帰国した時だけでもパスタ打ちレッスンに通っちゃおうかしら とお教室など探し出しだしたら、こんな本に行き着いた。

本によれば、Kokajiyaさんでいただいたあのシーフードたっぷりなパスタは、カサレッチェじゃなくってカヴァテッリだったのかも。。。
。。。その昔は和洋中、さらに新しい外國料理を知れば果敢に挑んでいた母だけれど、昨今はノルウェー人並みに毎日毎日同じものばかり食べて飽きない人になっている。
居候の身で偉そうなことも言えないけれど、昨日はオペラ講座へ出掛けるというので、晩ご飯は作っておくからゆっくりお茶でもしてきたら。たまには洋食どう?
返ってきた答は、久しぶりにクリームシチューが食べたいわぁ。
この暑いのに!?
しかし食材制限の非常に多い母なので、あれ駄目これも駄目をかいくぐると、シチューは妥当なラインか。
というわけで、ガラパゴスの街へ出てお買い物し、15時頃からトロトロにホワイトシチューを煮る♨クリームコーンちょっぴり投入。
モチモチの打ちたてパスタもご馳走(というか練習台)したいけれど、お腹の詰まり易い母に硬質小麦は危険。
手始めはリグーリアのトロフィエ、と決めているパスタ打ちは上海にもどってから。本格始動は秋以降。
それまで私のパッション💥が冷めませんよう!
強力粉はどこで買おうか...
なんとなく、気分はもう秋へと向いている。


女中タエちゃんの語り口がとぼけていて可笑しい。
一家の誰よりも早く起き、誰よりも遅く寝、言いつけ以上に機転を働かせ、御用聞きと必要以上に長話してはならず、料理が好きだからと他の家事をおろそかにすべからず。
女中の心得どれひとつとてpicoriには守れそうもなく、早々に失格。
昭和十年台、赤い三角屋根の洋館のお台所でのタエちゃんの創意工夫奮闘ぶり、殊更暮れの忙しさ、お正月の献立準備の段取りの様子など興味深く、今日のキッチンとまではいかずとも、私の子供時代の様子と何ら変わりがないことに驚かされる。
12月29・30・31日あたりには母の指示にしたがって、妹と一緒にお重に詰めるおせちをこしらえる手伝いをするのが歳末の恒例だったのを思い出す。そうそう、確かに大晦日の母は朝からフル回転だった。
資生堂の花椿ビスケット・香蘭社のティーカップ(私には若いころから良さはあまりわからなかったものだけれど)・デザインの良さがたまらないリプトンの青缶など、心くすぐられるワードもちりばめられている。
『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』と共に懐かしさいっぱいのバージニアリーバートンの『ちいさいおうち』(The Little house)が絡んでくる最終章の構成にはもっとびっくり。
読みすすめながら、もしも映画になったらどうなんだろう…なんて考えていたら、なんと山田洋次監督で映画化が決定しているそうですね。(山田洋次監督か。。。若い女流監督を想像していただけに…)
おじいちゃまとなった恭一が懐古するように、春風のように軽やかで美しく、でもアンバランスで頼りなげで、誰もが好きになる、好きにさせるのが上手な時子奥様には、どうかキャスティングで裏切られませんように><
1月2日 2日目のおせちの後の過ごし方
1.巨鹿路Mr.Pancake
2.髙島屋
3.Ginger
“さぁ、どうする!?”
3でお茶をしたあと1でハンバーガーランチ、その後腹ごなしに歩いて帰って来る、ってことで決定。


誰からも煩わされない、上海では数少ない静かなお気に入りスポットにてパチリ。
“当たり前”という原点に、素直に立ち返らせてくれる。
私にとって、そのような1冊でした。
書店の棚に見つけたとき、とっさに胸に抱きかかえてしまいました。
いつだって手放していたくない。手にして以来そんな思いです。
対極にあるような国に暮らすからこそ、そのように感じているのかもしれません。
ハヤリものに惑わされるなんてまっぴら。
好きなものなら出会った瞬間 心の方から響いてくれるでしょう。
ひとのことばに流されるのはもっと嫌。
自分の気持ちだけに心傾け日々過ごしているつもりですが、木陰のやさしい風に吹かれるように、“そう、それでいいんだよ” と後ろからそっと大きな手で肩を押してもらったような言葉が散りばめられているのです。
先住の人からの言い伝えからとっておきをひとつ…
A‘ohe mea ‘imi a ka maka.
あちこちをさがす必要はありません。
ー アロハの贈りもの つよくてやさしいハワイのことわざ ーより
n-to-sさん、大切にさせていただきます♪

帰宅する夫を待って向かったのは、上海大舞台(旧上海体育館)。

2月8日ケープタウンを皮切りにスタートした“IL DIVO Wicked Game WORLD TOUR”の上海公演。
会場は上海中の欧米人集結か!?というのは大袈裟ですが、6、7割方欧米人だったような。
日本と同様、彼らも本国ではチケット入手が困難なのでしょう。
電話一本で難なくとれてしまう上海。そういう意味ではおいしい。

唯一独身のカルロスは、曲間ごとに“我愛你〜♥”を連発していました^^
個人的にはウルスはロン毛(死語かしらん)で見たかったわ。ミーハーですみません!
明日からは日本公演がスタートですね。
いらっしゃる方、どうぞ楽しんできてください♬♭
IL DIVOを聴いて帰宅したら気分はアフォガート笑。

ネスプレッソ入れは夫の唯一の家事分担です^^;

もっとずっと早くご紹介したかった!
ー洋書のようなシンプルクッキーとケーキの本ー

ジジさんのプリンセスクッキーには大層思い入れがあり、なにがなんでも最初にそれをチャーミングに焼き上げたかった。
3度チャレンジしたけれど、今だジジさんのように、懐かしいCafe Fouquet'sのメレンゲ菓子のように、白いドレスのプリンセスが成形できずにいるのです。
夫はかわいそうに表紙のバターミルクパンケーキにやられっぱなし。
早く焼いてあげなければっ。
いつもと同じように早く目覚めた朝、エメンタール、玉ねぎ、にんじん、にんにくをすりおろす。
ここのウチのキッチンは大きなガスオーブンがくっついていてお気に入り。
実家の母もこのタイプのオーブンでお菓子をせっせと焼いていましたっけ。もう30年以上前の話。

そして焼いたオニオンスティック。
ジジさんのオリジナルは、ブルーポピーシードでそれはそれはチャーミングにおめかし。
甘くないお菓子として紹介されています。
そしてどの頁を繰ったって、ジジさんのお菓子達のチャーミングっぷりったら。

gigi先生:
軽いねじりが上手にきかせられません><
無骨な仕上がりでお許しくださいね。
あの香りが忘れられず、週末もまた焼きます。
プリンセスちゃんに関しましては再度のレクチャーにとても感謝しています。なのにどうして…
でもpicoriめげない笑!!
刻まれたピスタチオが冷蔵庫で出番を待っていますので♪

キッチンのBGM♪と以前にも記事にしたのですが、帰国2日前の19日夜、彼の上海公演にpicori、単身乗り込みました^^!
場所は上海万博跡地にあるメルセデスベンツ・アリーナ。

収容約1万5千人〜1万8千人なので、ちょうど横浜アリーナサイズですね。

予定どおり19:30開演。
驚くことに周囲の皆さま、自由気侭に一眼で写真バシバシ。
あ、いいのですか??? と私もシャッター押しちゃった。(掲載は控えますが)
こんなこともあろうかと日本から持ち込んでおいた双眼鏡ももちろん持参。
でも双眼鏡が必要ないくらいに肉眼で楽しめるいい席でした。
キッチンのBGMで流すくらいだからお気に入りで毎日聴いてはいたのですが、ライブの彼は期待の20倍良かった♪
CDで聴いていると、曲はいいのだけれどお歌はそれほど上手じゃないかな??なんて思っていたの。
ところがところが、ロックテイストもメロディアスなバラードも、お得意R&Bもどれも上手い!!
ギターもピアノもやりますし、軽快なフットワークも何ともお洒落でシブい♪
途中ブラスやコーラスも加わって思いっ切り楽しませてくれます。
小動物的なルックスからか “ファンダート〜ン♥”って黄色い声(←死語?)も飛び交っていたけれど、いやいや、これはもの凄く上質な大人のライブだわ。
お酒をのみながら聴いていたい、そんな感じ。
香港で使われるのは通常広東語で、標準語(マンダリン)とはまた違った広東訛りです。
一時期日本で流行った「No Problem」の意味を表す「モーマンタイ 」。 これは広東語。
標準語は「メイウェンティ」なので、どれだけ単語や発音が違うかがわかりますよね^^;
活動拠点は香港に置きながら、彼の使う言語は標準語と英語。
そして合間に時折ハワイ語も交えます(ホッコリ)♨
なんでもハワイ語も堪能らしい。
ハワイ生まれ、上海・広東を経て、香港が活動の拠点という方大同。英名Khalil Fong.
いい曲を作って歌う歌手は台湾の周杰倫(ジェイ・チョウ)などたくさんいるのでしょうが、育ってきた環境や経歴が影響しているに違いないコズモポリタンな方大同ならではの洗練された世界。
グレイがかったブルーのスーツに蝶ネクタイだって、嫌みのかけらもなく似合っていたわ。
あと2週間ほどは脳内クルクル…ついつい口ずさんでしまうことでしょう。Singalongsong♪
今度ライブに行く時には、もう少し彼のトークが聴き取れるようになりたいものです^^ 凄くウケていたんですもの><
終演は22:30。きっかり3時間も楽しませてくれたKhalil Fong、ありがとう!!
