母の印泥箱(わたしのお気に入り)
2014年 04月 21日
これは母の朱肉の箱。
タイシルクのような生地を使ったカルトナージュのような小箱。
なぜ気になったかというのは、1番に朱肉のカラー。
肉眼の色通りに撮れていないのが癪だわ。
日本の朱肉のように黄色みがかった朱でなく、母のものは紫やピンクがかった、苺の実のような可愛い真紅。
2番めの理由が出所。
印泥(朱肉)の説明書を見ていくと、お尻にお店(会社)の住所が記載されていて、なんと上海市広東路!
もちろん母が上海で買い求めたものでなく、それこそ何十年も昔のこと、母が20年近くつづけていた和紙の契り絵の先生から購入したものとのこと。
詳しくは知らないけれど、基本的にはハサミを使わずに指先で千切った和紙を貼り、絵を仕立てるそう。
いくつか好きな作品があるけれど、私のいちばんはこれかな。(レモンの下に印泥で押した母の落款あり)
季節ごとに家じゅうの壁の絵を替えているらしく、「クロワッサンと洋酒瓶」(セザンヌ風に勝手に命名 笑)は冬に飾るらしい。
百円ショップで買ったような朱肉でなく、上海へもどったら広東路で私好みの印泥をさがしてみよう!!(ああ、またひとつ上海の探し物が増えた=3)